HSにおけるデータ活用法
3月末ラダーはTop200に終わりました、NAGONです。
特定のデッキについて深く語れることはありませんし、もう新環境がやってくるので、今回は皆さん大好き、HSReplayのデータ活用法について語ろうと思います。
特に今回注目したいのがマリガンガイド
のページです。
初めてこのサイトを見る方は数字ばかりでびっくりするかもしれません。
この大量の数字をいかにHSの知識・スキルとして反映させるか、がこの記事の目的となります。
こういった記事は必要なはずなのに見たことがないので書くことにしました。データ分析に関しては今のところ素人ですが、今後仕事にしていけたらと思いWekidsで勉強中です。
もしかしたら当たり前のことしか書けていないかもしれませんし、当たり前のことすら書けていないかもしれません。
これから、各項目ごとに得られる情報とその特徴を考察していきます。
Mulligan WR
特定のカードが試合開始時の手札にある時の勝率です。
この勝率は特定のカードをマリガンでキープした場合とマリガンで引いてきた場合の両方とも計算に含まれます。
このデータは有料会員登録すると、相手のヒーロー別のデータも見られるようになるのでお勧めです。
緑色のカードだけをすべてキープすればある程度精度の高いマリガンにはなりますが、すべての場合でそれが正解になるとは限りません。
特に、次の項目であるキープ率が50%以下のカードは、そのカードをキープしたくなるような特定状況下でのみキープされている可能性が高いです。そのため、そういったカードを無条件でキープしても統計上の勝率は期待できなくなります。
単純にマナカーブ次第で緑色のカードを返したり、黄色~赤のカードをキープすることもあります。
Kept
特定のカードがキープされた割合です。周りのプレイヤーのマリガン傾向を表しているにすぎないので、ここからわかるのはせいぜい手札読みに活かせることがあるかもしれない、という程度です。
Drawn WR
特定のカードが試合中のどこかで引かれたときの勝率です。
最もカードの強さの指標に近く、デッキが長期戦に強いコントロールほど全体的に緑色に染まり、短期決戦なアグロほど赤く染まる傾向があります。
というのも、同じ1勝でも、山札を引ききって勝てばすべてのカードの勝数が1加算されるのに対し、すぐに決着がついた場合は少しの枚数にしか勝数が加算されないからです。※アルネス擁する秘策メイジは例外で、アルネスやアルネス後に使いやすい強力なカードは緑、その他弱めのカードは赤と綺麗に分かれています。
Played WR
特定のカードが試合中のどこかでプレイされたときの勝率です。
こちらもDrawn WRと同じく長期戦に強いか否かで勝率が全体的に上下する傾向がありますが、単純なカードの強さだけでなくカードの持つ性質によって勝率が上下します。
《血の渇き》や《リロイ・ジェンキンス》のような勝てる場面でよくプレイされるカードはデッキへの貢献度にくらべ、数値が極めて高くなります。他にも、《菌術師》のようなバフカードやコントロールデッキの高マナカードなどは数値が高くなりやすいです。
一方で、ヨグサロンのような敗勢時に使いたくなるカードは強さのわりに数値が低くなります。AoEや回復カード、ドロー系のカードはこれが理由なためか数値が低いです。あの《ダスクブレイカー》ですら、Played WRはDrawn WRに比べて低いです。
そのため、この数値が低いからといってデッキに不要なカードだという判断を下すのは正しいとは限りません。
Turns held/played
特定のカードが手札で使われずに保持されているターンの平均と、特定のカードが使われるターンの平均です。
ほとんど活用できていないので有効な見方があれば教えてください。
Turns heldの値があまりにも大きなカードは手札で腐っている可能性がありますが、単に使う場面を選ぶカードなだけの可能性もあります。
以上です。データは人間の経験や感覚と比べてブレが少ないですが、鵜呑みにせずになぜこういった値が出るのか常に疑ってかかるくらいがいいのかなと思ってます。