【トップ10フィニッシュ】新型コントロールプリーストガイド
2月末ラダーで最高2位、最終順位7位くらいを獲得したコントロールプリーストのデッキとその使い方を紹介します。
月末環境
最初はマロパラをずっと使っていました。が、ウォーロックとプリーストの群れに思うように勝ち越せず、100位台をうろうろしていました。特に、対プリーストで苦戦していて、マロパラ側がどんなに上手いプレイをしてもプリーストにAoEをきちんと引かれると勝てないとの結論に至りました。
そこからは、コントロールプリーストを使い始めましたが、最初は熟練度不足だったことと、某氏の影響でクエストメイジが数を増やしていたせいで、苦戦しました。しかし、月末が近づくにつれクエストメイジが姿を消し、パラディンとウォーロックの数が増えていったのでとても戦いやすくなり、最終的に2位まで到達できました。
特徴
某所で見た《縮小ポーション》+《ヴォイド・リッパー》のコンボに感銘を受け、このコンボを搭載したリストを自作しました。
対パラディンにおいては《ダスクブレイカー》の他にこのコンボが、対ウォーロックにおいては《縮小ポーション》+《カバルの影のプリースト》が7マナの《精神支配》として刺さるため、両方とも大幅に有利が取れます。
豊富なAoEとコントロール奪取を活かしてほとんどのデッキ相手にファティーグまで対処し続けることができます。
一方で、クエストメイジやクエストローグにはほぼ勝つことができません。コンボプリーストもやや不利です。これらの不利マッチは、テックカードを採用したところで焼け石に水で、全体勝率を落とす結果となると感じたので、テックカードは採用していません。
呪文が8種類も採用されているため、《影の幻視》から目当てのカードをサーチできないこともありますが、どの呪文もこのデッキに必要なカードで抜けませんでした。
コンボ前提のカードが多く不安定なデッキなので、状況によって腐りやすいカードは1枚積みにしています。
マリガンの基本的な考え方
このデッキで核となるのはドラゴンシナジーです。《縮小ポーション》シナジーはおまけで、序盤から引けていなくても戦えますが、ドラゴンは引けていないと初動がなくなり、ゲームになりません。ただし、ドラゴンなら何でもキープというわけではなく、マッチアップに応じて必要なものだけキープします(後述)。対アグロでは《ダスクブレイカー》を連打できそうなハンドが理想で、対コントロールでは《ドラコニッド諜報員》を連打できそうなハンドが理想です。
各カードの採用理由とマリガン優先度
S・・・マストキープ
A・・・キープすることが多い
B・・・特定状況下でのみキープ
C・・・ほとんどキープしない
沈黙 C
0マナであることと、緊急時に《影の幻視》からサーチできることを評価して採用しています。バリューは《ドラコニッド諜報員》やコントロール奪取で稼げるので、状況を選ばずテンポを失わない《沈黙》の方が《カバールの奪歌師》よりもこのデッキには合っています。
ノースシャイアの聖職者 A
アグロに対してのみキープします。このデッキでは1ドローできれば十分なので、雑に切っていいカードです。有名ですが、《終末預言者》に対して《終末預言者》にアタックして回復させることで1ドローできることは忘れずに。
狂気ポーション A~B
アグロ(主にパラディン)に対して、4T《ダスクブレイカー》ができそうなハンドであれば1枚までキープします。対アグロ以外でも、アタック操作と組み合わせることで想像以上の効果を発揮する場面が多々あります。
縮小ポーション B
対アグロで《ヴォイド・リッパー》とセットの場合キープします。効果的なドラゴンを引けていて、完璧な手札に近い場合にキープすることもあるかもしれません。デッキ内の多くのカードとシナジーするカードなので、手札内に相方がいなくても余ったマナで《影の幻視》からサーチすることがあります。
ネザースパイトの歴史家 S
数少ない初動兼強力なドラゴンの水増し要員なので、最もマリガン優先度の高いカードです。ドラゴンがいなくてもキープします。ドラゴン無しで2枚引いた時だけ1枚返してもいいかもしれません。相方となるドラゴンは、そのマッチで有効なドラゴンでない場合、思い切ってマリガンしてもいいです。《ヴォイドリッパー》で3/1になりトレード能力があがるのは地味に効果的なことがあります。マッチアップによって《ダスクブレイカー》か《ドラゴニット諜報員》の有効な方を発見できるよう日々の善行を積みましょう。《テンポラス》は取っても有効に使える場面はないので惑わされないように。
影の幻視 C
結構テンポがかつかつなデッキなので、マナが余った時に可能性を残すために温存しすぎるのも考え物です。対アグロでは隙を見て使い、AoEをサーチします。
ヴォイドリッパー B
対アグロで《縮小ポーション》とセットの場合のみキープします。このデッキで使い方が最も難しいカードで、注意していないと見逃すような使い方をすることがあります。体力2まで削った相手ミニオンを反転させてからコントロール奪取したり、ンゾスの返しにこのカードを使ってから《ドラゴンファイア・ポーション》で一掃したりと用途は様々です。対アグロではコンボが揃わない場合や相手のカードが尽きてきた頃に、テンポを取るために素出しすることがあります。悪魔なので相手の《取り憑かれた従者》を奪って破壊するとデッキから出てくるのはわずかながらメリットです。
トワイライトの侍祭 B
対ウォーロックでは【キューブロック】想定で《山の巨人》に対応したいため、マリガンでの優先度が高まります。パワー操作は《縮小ポーション》でも可能なため、テンポを取るために積極的に切ることが多いです。もちろん、コントロール奪取と組み合わせると強いです。過去に1試合だけ自分のパワー1のミニオンを対象にし、トレードするために使うことがありました。
ダスクブレイカー SSS or C
対アグロにおいては最も重要なカードです。これが何回使えるかが勝敗に直結するので全力で探しに行きます。 一方で対コントロールにおいては《ドラコニッド諜報員》を引きに行くためにマリガンすることが多いです。対ウォーロックにおいては連戦時を除いて一応zoo警戒でキープしていました。対マロパラにおいては勿体ぶりすぎず、有効な時はきちんと切った方がいいことが多いです。
トワイライトドレイク B
初動になる無難なカードなため、《ネザースパイトの歴史家》のお供としてキープすることがあります。沈黙に弱いとはいえ、対プリーストの盤面の取り合いにおいても有効に働くことが多いです。効果の性質上、ターンのはじめに使うことが多いカードですが、《ヴォイドリッパー》と同じターンに使う場合は順序に気をつけましょう。
上級回復ポーション C
ファティーグ勝負までもつれやすいこのデッキにおいて、生き延びるためにこのカードは2枚必須です。特に《アルネス》を握った【秘策メイジ】相手の猛攻を耐えきるにはこのカードが必要不可欠です。基本は隙を見て使うカードですが、コントロールプリーストミラーや対コントロールメイジにおいては可能なら《アレクストラーザ》を警戒したいです。逆に、対コンボプリーストにおいては4倍コンボ圏外に逃れるために早めに使用することもあります。
密言・恐 C
このカードの名前変換するのめんどくさくありませんか。
《縮小ポーション》とのコンボはウォーロックのンゾスやミラクルローグの4/4の群れを返せて強力ですが、単体では対アグロ以外で腐ることが多いので1枚採用です。対パラディンでは聖なる盾を貫通する貴重なAoEなので《影の幻視》からの優先度があがります。ただ、そのマッチにおいてもよほど手札が良くない限りはキープしません。
ドラコニッド諜報員 C or SSS
対コントロールはマストキープですが、対アグロにおいては《ネザースパイトの歴史家》のお供としても微妙なのでマリガンします。対【キューブロック】においては有効牌が多く特に強力です。以下メジャーデッキ相手の強奪候補です(左ほど優先度高め)。
《有徳の守護者》、武器
(《動員》はこのデッキにおいては弱いので注意)
対キューブロック
DKグルダン、ンゾス、《山の巨人》、《ヴォイドロード》、《コボルトの司書》(《タルダラム公爵は発動しないので注意)
対コンボプリースト
《ドラコニッド諜報員》
(まれに《ヴォイド・リッパー》との組み合わせを期待して《神授の霊力》)
カバルの影の僧侶 C
かなりの強カードです。マッチアップによって大切に使ったりテンポのため切ったりい扱いが変わります。
ドラゴンファイア・ポーション C
《影の幻視》からサーチできる単体で完結したAoEだったり、味方のドラゴンを巻き込まなかったりで1枚入る程度には優秀です。
ブックワーム C
基本ハンドでお留守番するのが役目です。たまに刺さる相手が出てきてテンポを取ってくれます。対ウォーロックの《ヴォイド・ロード》は可能なら奪いたいですが、別に壊してもDKとンゾスを受けきれるデッキパワーはあるので気にせず破壊しにいっても良いです。Amnesiacのリストではこのカードや《イセラ》の代わりに《始祖ドレイク》が2枚採用されていましたが、アジアで【新兵パラディン】が絶滅していたこととこのデッキには十分にAoEが入っていることから採用していません(と、頭では考えたものの試してはいないのでもしかしたらありかも)。
影刈りアンドゥイン C
ヒロパが長期戦に強いため、必須カードです。変身時効果も《山の巨人》に刺さることがあったりします。ヒロパがらみでリーサルが出そうな時は早めに行動しないと時間切れになりやすいです。変身すると自身を回復することができなくなってしまうことに注意。
イセラ C
リソースを確保してくれるため、長期戦に強いです。特に対【キューブロック】においては相手から除去されにくいため有効です。《ヴォイド・リッパー》と合わせて思わぬリーサルを生み出してくれることがあります。0マナバウンスで《ドラコニッド諜報員》や《ネザースパイトの歴史家》を使いまわすとリソースおばけになれます。ハンドがあふれることが多いので注意。
精神支配 C
対ウォーロックにおいては《影の幻視》で増やすと強いですが、《縮小ポーション》+《カバルの影の僧侶》で似たことができるので1枚になっています。
長くなったのでこれでおわります。マッチアップの考え方に関しては各所にちりばめて書いたのでそれを参考にしてください。最後におまけとして簡単なリーサルパズルを何枚か載せておきます。
3/1 1:46 追記 文体が途中から崩れていたので統一しました。
0マナのカードはバウンス
キューブの中身はドゥームガード
初手さえわかればかんたん確定リーサル