【酒場のヒーロー予選】海の巨人杯優勝レポ
お久しぶりです。
環境変更以降、新たに台頭したデッキが上手く扱えず、書けることがなくて気がついたら年が明けてました。
この記事では今大会に臨むにあたって構成面で考えたことを主に書こうと思います。
今回の優勝はかなりの幸運に助けられてのものですが、それでも興味のある方はお付き合いください。
海の巨人杯優勝しました!!
— NAGON@Wekids (@lascarr64) 2017年1月4日
正直めちゃくちゃ運が良かったです pic.twitter.com/I2DQbvDtCC
それではツイートの構成を持ちこむに至った思考過程を追っていきます。
3ヒーローBo3と3ヒーローBo5の違い
今大会は3ヒーローBANなしBo3だったので、まずこのルールでどういった戦略を取ればいいか考えました。
3ヒーローBo3はすべてのデッキで勝つ必要がないことが特徴です。Bo5の場合、1つのデッキがメタられて3タテされることもありますが、Bo3の場合はやばいと思ったデッキは最後まで使わないという選択が取れます。
また、Bo3の方が試合数が少ない分1本先取することの価値が大きくなります。
3ヒーローBo3では一貫性のある構成は危険!?
どういう戦略が優れているか考えるために、じゃんけんに単純化してみます。
プレイヤーはグーチョキパ―の3種類から重複可で3つ選択し、Bo3、Bo5を行います。有利な側が100%勝つものとし、あいこの場合はランダムに勝敗が決定されます。
- プレイヤーAは環境に蔓延しているチョキを意識してか、もしくはグーの扱いに自信があったのか、3つともグーを選択しました。
- プレイヤーBはグー、チョキ、パーを1つずつ選択しました。
この場合、Bo5ではBがチョキを通せずAが100%勝つのですが、Bo3だとBがパーを通してからグーを出し続けることで75%の確率で勝つことができます。
Bo3でAがチョキメタ戦略を成功させるには、Bが2つ以上のチョキを出している必要があります。
実際のハースストーンでは有利な側が100%勝つことはありませんが、上記のようなケースでBが有利なのは変わりません。そして、Bの手であれば相手がどの手を統一してきても有利を取ることができます。そのため、3ヒーローBANなしBo3では、できるだけ幅の広いデッキを選択する方が良いと思います。
実際の環境に当てはめて考える
今環境のデッキは大雑把に、海賊系アグロ、レノ系、その他に分けられます。
先程のシミュレーション的には、攻めの観点からは、海賊系アグロに勝てるデッキ、レノ系に勝てるデッキがあればどちらかに偏った構成に有利が取れるので、これらを1つずつ用意したいところです。
守りの観点からは、海賊系アグロ、レノ系を両方取り入れることで相性補完をし、相手に安定して勝たれてしまうデッキを無くしたいところです。
また、結局のところデッキパワーがモノをいうこともあるのでできるだけ強力なデッキを持ちこみたいです。
マッチアップ表を見ながら構成を考える
vS Data Reaper Report #31 | Vicious Syndicate (vS)
はい。多くの方がご存知かと思いますが、このサイトめっちゃ便利ですよね。
英語が読めなくても緑と赤のマッチアップ表でデッキ間の相性を確認し、その下のTier表でデッキパワーを確認するだけでも十分有用です。
Tempostormとの違いは、VSは統計データなので特定のリストに影響されにくい、VSはプレイ難度の高いデッキに厳しめな結果が出やすい、あたりでしょうか。
表で見たいマッチアップをすぐに見られることもあって構成を考える時はVSを使っています。
一応、個人のプレイヤースキルやリストの違いによって表の結果をある程度変えることは可能なので、そうなることがないか考えます。
で、大会に持ちこむデッキですが、やはり海賊系アグロの中ではアグロシャーマンが、レノ系の中ではレノメイジが現環境下で強いみたいですね。
相性的にはレノメイジが海賊系アグロ全般に強いので、アグロキラーを果たしてくれそうです。
アグロシャーマンはコントロールキラーにはなりませんが、広い相手に戦えるので他のデッキが抜けた後に2本目を取る役になってくれそうです。
また、この2デッキはかなり綺麗に相性補完されていて、両方に有利をとれるデッキはレノプリーストくらいしかありません。
しかし、ここで問題が1つ。僕自身のプレイヤースキルの問題で、レノメイジミラーが赤く染まっています。シャーマンでレノメイジを倒すのは難しいので、第3のデッキでレノメイジを対策したいです。
そこで、レノメイジに有利なデッキを見るとドルイドやプリーストのデッキが上がりますが、第3のデッキにはレノ系キラーの役割も担ってもらいたいので、レノロックにも勝てるマリゴスドルイドを選択しました。
ちなみに前日の夜2時くらいまで精霊交信ドルイドにしようか真面目に悩んでいましたが、精霊交信が引けないとさすがにレノ相手も怪しくなると思ったので没にしました。
ドルイドは海賊系アグロに弱く、ラダーで使うにはリスクがあるのですが、Bo3の大会であれば相手を見て選出ができるのでわりと安全です。また、こちらにドルイドがいるおかげで相手にメイジを出させにくくする効果があります。
細部の調整を考える
シャーマンはAmnesiacのリストからミラー意識で2/1を1枚ポータルに変更しました。しかし、もっとミラーマッチのトップ勝負に強い構築にした方がよかったかもしれません。結果的には運がよくミラーのほとんどを制することができましたが、構築上は不利と感じる試合が多かったです。
メイジは対アグロ要因なのでファイアブラストやアイスランスでバーストを狙うリストにはせず、対アグロ寄りのカードを多めに採用しました。ハイ!なソウルキャスターはミラーの時のお守りで入れましたが経験不足すぎてこれだけで勝てるのか正直わからないです。バーストを狙ってくるリストと当たったら引ききる前に焼かれる気がしてなりません。
ドルイドはミニオンを極力減らしてOTKに寄せた方がレノ系により有利になるかと思ってこのリストにしました。マルチ2枚はレノロックを意識しています。
大会の環境
全員の構成は見ていませんが、ほとんどがシャーマンを持ちこみ、メイジもそこそこ多かったです。ウォーロックは僕が当たった中には1人しかいませんでした。ドルイドが予想に反して多かったです。
僕のメイジが抜けた後にシャーマンを投げられることが多かったのでシャーマンはやはり対シャーマンに特化すべきでした。
ご指摘、質問等大歓迎なので何かありましたらお願いします!